異常気象が顕在化、いっそうの警戒を

投稿者:nakajima 投稿日時:木, 2017-08-24 05:24

 トランプ米国大統領がどう考えていようと、地球温暖化は危険な兆候を見せ始めている。
 この夏を沖縄で過ごした筆者はかねて「沖縄は夏でも最高気温は33度が上限」「35度を超える北海道や本州各地ほどには熱くならない」と話して、「沖縄は熱いでしょう?」という質問に答えていた。
 しかし、「各地ほどには熱くない」は堅持するとして、「33度が上限」は撤回せざるを得ない。今年の沖縄の夏は最高気温34度という日が連続した。35度という目をむくような予報も出た。「33度上限」は「34度上限」あるいは「35度上限」に1、2度アップした。推測だが、原因は海水表面温度の上昇だろう、と思う。沖縄で最高気温の上限が北海道内陸部や本州より低いのは、周囲を取り囲む海の表面温度が、海風となって熱を吹き飛ばすからだと思われる。その海水温が上昇しているので、島を冷やす力が1度ほど弱まっているのではないか。
 地球温暖化によって海水表面温度が上昇することは警告の1つだ。海水表面温度の上昇は激しい異常気象をもたらす、と予想されている。海面から上昇する水蒸気が水とエネルギーを上空に吸い上げるからだ。この春から夏の日本列島では「記録的短時間大雨」の警報が連続した。衛星からの雨雲の観測、解析によって、予報精度が向上したとはいえ、それだけではない。明らかに、集中豪雨の激しさが増したのである。
 以前は、「1時間に30ミリの豪雨」というのも稀だった気がする。しかし、今では「1時間に100ミリ」「1時間に110ミリ」という深刻な「記録的短時間大雨」情報である。これに基づいて自治体が避難指示や勧告をするので住民も避難先で不安な時間を過ごさなければいけない。実際、土石流や洪水が荒れ狂い、早期の避難で危機を逃れた住民も多い。お気の毒なことに避難が遅れて生命を落とし、また、生命は助かったが家、財産が失われた、田畑が被害を受けた、という損害も大きい。
 竜巻も日本では新しい異常気象だ。かつて、突風の被害というのは、実は竜巻だったのではないか、という気がするが、最近のものは、はっきりと漏斗状の竜巻雲も確認されている。少なくとも規模が大きくなっている。帯状に進行した被害家屋も幅が広くなって、距離も長くなった。スマホの普及で、たくさんの映像が記録され、単なる印象ではなく、事実として確認できる。
 「本場」の米国でも竜巻の勢力が極端に強大化している。一度に数本の竜巻が空から地上に届いているのも記録されている。以前、竜巻はここまで狂暴ではなかった。
 地球温暖化は、あるポイントを過ぎると後戻りをしない「拡散」コースに入ると警戒されている。そのポイントを超えていないことを祈るばかりだが、情報産業界も、温暖化をストップすることに役立つ何かの行動を起こさなければならない。電力多消費型の情報システムを使用するからには、とりあえず、自然エネルギーの利用や省エネの工夫など、身近なところからでも取り組み、さらに意識変革を進めることが必要だろう。