果てしない闘いのツケに備えよう

投稿者:nakajima 投稿日時:水, 2021-04-14 18:39

 月に半分を那覇市のマンションで引きこもって生活している。仕事はほんとがビデオ会議、ビデオ打ち合わせになってしまったので、どこにいてもほとんど変わらずに続けて行ける。困ったのは、沖縄での度重なる飲食店の自粛、時短要請で、外食ができなくなったことだ。シャッターを閉めた前にかかっている「お知らせ」は「当分の間臨時休業」から「閉店のご挨拶」になったところが沢山あるが、「閉店」は大きなチェーンの支店、従業員の多い会社経営のところで、近所の行きつけの店は意外に「臨時休業」が多い。
 「臨時休業」を選ぶのは、どうやら、休業補償のせいである。
 家族経営か、大将一人、女将さん一人のワンマン経営の店では、一日数万円の補償が出るならさっさと休んだ方が良い。最初は行政の指示に従う公共心の高さに感心していたのだが、営業を再開した際に聞くと、やはり、休業した方が利は大きいからだと分かって、それはそうだろうな、と納得がいった。
 コロナの感染拡大を防止するには、ワクチンが行き届くまでは、やはり休業補償が重要だ。
 補償なくして、公徳心に訴えても、なかなか動かない。特に、収入に影響の出ない安定したサラリーマンの公務員やマスコミ従事者が公徳心を振りかざして迫っても、飲食店従事者の耳には入らない。経営者よりも従事者の方が明日の食事に困っている。
 ただ、休業補償をするにも、当然だが、その財布が問題だ。結局、未来にツケを回すことになる。燃え広がっているコロナ禍を防ぐために緊急の補償を増やせば、将来の増税や年金などの支給額の減額などが心配になる。いつまで続くのか、果てしないウイルスとの闘いがもたらすツケはどのくらいの金額になるのだろうか。
 一時、解禁されていた飲食店の自粛は、沖縄でも再び要請され、近所の飲食店のシャッターも下ろされた。たまに開いている店を見つけると、店内は客で満席だ。アクリル板も装備されてはいるが、マスクなしで大声を出し、機嫌よく飲み食いしている。男女の別なく、高齢者の天国である。恐ろしくて入店することはできない。
 休業補償に頼らず、将来にツケを回さない、という点では頼もしいが、その分だけ感染拡大のペースを速めているのではないか、と思うと複雑だ。
 情報産業は、観光業、飲食業、輸送業が著しく業績を落ち込ませたのと違い、影響は少ないように思う。リモートワークにもいち早く対応した。沈着にコロナ後の新しい社会を展望することができる。いずれ、ツケが回ってくるのに備え、長期戦略を真剣に考えなければならない。