アンドロイド・テスティング・センターへの期待

投稿者:nakajima 投稿日時:金, 2011-10-28 12:41

日本ではまだ実感が乏しいが、海外では、アンドロイドの普及ペースが急ピッチで、さらに加速している。最も目覚ましいのが韓国で、発売後1年半の今年の5月で1000万台を突破し、さらに増勢を強めている。アップルのiPhoneなどを含めたスマートフォン全体が1410万台というから、ざっと7割がアンドロイド端末ということになる。iPhone主導の国内市場とはずいぶん様子が違う。米国でも、昨年11月にはアンドロイドがiPhoneを抜き、8月時点の調査ではアンドロイドのシェアが44%に達した。対するiPhoneは伸び率が鈍化して27%と差をつけられた。
この流れは当然、日本にも押し寄せてくる。数か月のうちにアンドロイド向けのソフトウェア需要が急増することになるだろう。ソフト開発需要が縮小している、というのは、既存の市場のことである。次々と切り開かれる新市場では、新しい需要が次々と生まれてくる。それを見逃してはいけない。
アンドロイド対応のソフトウェアが拡大すれば、そのプログラムのテストが重要になる。当面はスマートフォンのアプリのバグの発見や安全性に対するチェックが必要だが、アンドロイドは家電製品、音響製品、自動車搭載とその利用のすそ野も急速に広がってゆく。特に機械装置に組み込まれて遠隔から指示を受けるように機能が広がってゆくと、とりわけミスは許されず、安全性の厳重なチェックが不可欠になる。
沖縄県は、無線研究の国内の最大拠点である横須賀リサーチパークと協力して同県うるま市のIT津梁(しんりょう)パークに、アンドロイド・テスティング・センターを開設する。副知事など県の幹部が米国のグーグル本社を訪ねて意見交換し、テスティングセンターの重要性を認識して、一気に開設まで持ち込んだものだという。テスト環境は着々と整備されつつある。後は、ソフト業界がアンドロイド向けのプログラムを作成するのを待つばかりのようである。