「夏は暑く、冬は寒く」が経済を活性化する

投稿者:nakajima 投稿日時:水, 2012-08-01 15:22

 経済記者だった時代に、「歳時記経済」という言葉を教わった。夏暑く、冬寒いのが「経済循環には最も好ましい」というのが先輩のご託宣だった。衣料品、家電などのメーカーは準備した夏物商品を値引きせずに販売できるし、ビール、清涼飲料水、アイスクリームなども品不足になるくらいに好調が維持できる、という理屈だった。
 西日本は長雨で前半はそれほど暑くなかったようだが、それでも梅雨が明けたとたんに全国的に異常に暑くなった。37度、38度の猛暑は体温を超える高温である。この暑さは、確かに、我が家の支出を増大させている。我慢できずに割高な「冷感肌着」を何枚も買い込んだし、水に浸して首に巻くと熱中症を防ぐという相当に高価な特殊加工のタオルも買ってしまった。街中を歩くのはカッコ悪かったが、毎日のことですっかり慣れて、つい、予備の一本を買い足してしまった。ビールの方は本物ではなく発泡酒に切り換えたが、確かに量は増えた。コンビニに寄ってペットボトルの飲料も頻繁に購入する。
夏のピーク電力を減らすためにと、冷房使用を最小限にして、その代わりに小型の扇風機を新たに買った。世間が機敏に動いたエコポイントキャンペーンに乗り遅れたので、古いままの冷蔵庫、テレビも省エネタイプにそろそろ買い換えるかと家族と相談している。それに加えて、電力料金の値上げ対策も必要だ。その衝撃を緩和するために、と照明もLEDに交換することにして、物色中である。どの製品もなかなか値下げしないところを見ると、まだ、需要は堅調と見える。
「歳時記経済」説が本物かどうかは自信がないが、暑さに引きずられて一部の消費は確実に増えそうな気がする。この消費刺激がどこまで長続きするか。毎日の猛暑で悲鳴を上げながらも、これは日本の景気回復には役立っているのだ、と自分に言い聞かせながら、扇風機に当たっている。熱波が経済も温めてくれるはずである。
とはいえ、油断は禁物。熱中症にならぬように、くれぐれもお体を大切にしてもらいたいものです。