「2013日台ITビジネスアライアンス交流会(台湾開催)」報告

投稿者:jaspanet 投稿日時:月, 2013-06-24 14:10

【基調講演・ゴールデントライアングル事例・台湾企業プレゼン・日本企業プレゼン】

日台ITビジネスアライアンス交流会に参加することでこの数年来の印象をまとめてみた。2年前は日本企業が戦略的にオフショアとして中国を製造拠点としてとらえており、低労働コスト、豊富な人的資源を期待している側面が強かった。
昨年からの傾向として明らかに中国は巨大な消費市場として意識が高まってきた。
日本からの視察企業の目的として自社サービスを中国という巨大な市場に拡販するための代理店、アライアンス企業を求めていた。そして本年訪れて感じたことは、台湾より参加した企業すべてがクラウド・SaaSをキーワードに自社製品サービスを持ち、中国、ASEAN諸国に向けてのマーケットとして捕らえる意識を強く感じた。
また、自社製品の特長としては①教育(Eラーニング)②セキュリティー(暗号化)の製品紹介が圧倒的に多かったことが今年の特徴である。

今回のメインテーマでもある「台湾 + 中国 + 日本」のゴールデントライアングルとは、台湾のマネージメント、日本の技術力、中国の製造力をもってして大規模な市場を活かす連携スキームに他ならない。実例として株式会社TOKAIコミュニケーションズが台湾SYSCOM社と2013年4月合弁会社設立、海外進出した事例が報告された。

台湾(台北)を本社所在地として活動を開始、事業の4本柱は非常に興味深いものである。
 ①クラウド事業    :  日本市場向けクラウドサービス基盤の開発
 ②オフショア事業   :  日本SI案件のソフトウェア開発
 ③ヘルスケア事業   :  台湾、中国向け医療情報システムインテグレーション
 ④EDI/EAI事業 :  海外日系企業向けEDI/EAIサービス提供
特に日本への事業展開部分では、理解はしているがクラウド事業への意識の低さと、SI事業にしても日本の技術力というテーマとは裏腹に台湾、中国の技術力に頼らざるを得ない状況に危機感を感じた。つまり、労働力の提供は昔の話で技術力も遥かにスピード成長していと云う事である。

3年間COMPUTEXに参加した印象として、本年の規模、出展企業数、来場者総数10万人以上(バイヤー数3万人以上)ともっとも盛況である様に感じた。

例年通りハード系(PC、タブレット、マザーボード、ディスプレー等)がメインでしたがメイン会場には、Microsoft、Intelと並んで台湾企業のPCメーカーASUS、ACERが大きく出展し来場数、商談数も圧倒的に確保していた様に感じられた。
台湾のPCメーカーは大丈夫か?という上から目線で比較検討する次元ではないことを深く印象付けられた。ULTRABOOK ASUS TAICHIは両面ディスプレイ(通常PCの天板にタッチ対応ディスプレイ)を搭載している。そのコンセプトは、ビジネスの商談、プレゼンに使えるULTRABOOKであり、自身の営業スタイルが余りにアナログ過ぎて恥ずかしく感じたほどである。

また、ハードに強みがある台湾企業は高速処理をテーマに様々なデモを実施していた。
まだまだ、一般家庭向けの商品筐体としては大き過ぎるが、高速処理技術が進む事による映像、ゲームなどの動きの速さは驚きがあり、目の前の近未来を体感した。

一方で冷静に見渡せば、日本企業の出展は無く商談している姿も無かった点は非常に残念だった。『国内の製品が1番』『安心の為なら少し高くても国内製品の方が良いに決まってる。』市場競争の中では、そんな悠長な事を言っている場合ではない、現業としてもワールドワイド、少なくともアジア圏でのビジネスモデルを意識していく必要があると感じた。