沖縄県ソフトウェア事業協同組合 株式会社 サウス・ウインド・システム 代表取締役 仲井間 宗邦 様

会社を設立されたきっかけや現在に至るまでの苦労された点をお教え下さい。

 当社は、川崎市に本社が有る株式会社ホンダヱンジニアリング(以降HE)の沖縄営業所所員が独立し、1997年4月21日に設立され、創業17年目に入りました。
独立の切っ掛けとなったのは、HE殿の親会社である株式会社本多通信工業殿の上場に際し沖縄営業所が閉鎖される可能性が出て来た為、当時の所員で相談し所長をしていた私を中心に13名で起業する事になりました。
 当時の私は、技術職の経験しか無かった為、経営について漫然とした不安を抱え悩んだのを覚えています。でも一緒に頑張ってきた同僚がバラバラなるのが忍びなく、また典型的なO型とウチナー気質の「なんくるないさー」(何とかなる)が備わっていたので、妻にも相談せず決断し、後日お叱りを受けしばらく険悪な時期がありました。
 当時一人で設立の手続きをし、銀行、司法書士事務所、法務局、社会保険事務所、ハローワーク、税務署、県税事務所、市役所等を要領を得ず何回も駆け回った記憶があります。
お陰で今まで知らなかった社会の仕組みみたいなものが見えとても勉強になりました。

設計から施工・保守管理まで一環したシステム開発のプロ集団を全社員で目指し、ソフトウェアの開発、システム保守、各分野のテクニカルサポートなど幅広く展開されていますが、貴社の特徴やサービスについてお教え頂けますか?

 当社は、元々オープン系・制御系の開発を得意としていた技術者が揃っていた為、独立後もHE殿を中心に得意分野を活かした受託開発をさせて頂いていました。
しかし、民間中心の開発は景気に左右されやすく、何回か苦しい状況に陥った反省から経営安定を目指す為、得意分野の知識を活かしたオープン系のヘルプデスク(*)、組込み系プログラムの単体検査、インフラ・運用管理等へ体制を徐々にシフトし、全体の約6割に成長しました。今ではお客様から高い評価を得られ、増員を要求されるようになり大分軌道に乗って来ました。また、沖縄でのOSSの普及と啓蒙を目的とした琉球ソフトビジネス支援センターの設立から運用に携わり、OSSを利用した自社ソリューションの展開に力を入れております。

(*)ヘルプデスク対応製品
  OS: RedHat Enterprise Linux 3,4,5,6
  ミドルウェア: apache,DHCP,LDAP,NIS,SSH,samba,MySQL,PostgreSQL,JBOSS,Rubyその他多数

沖縄県ソフトウェア事業協同組合で組合の活動をはじめられたきっかけ、その後の活動において組合に所属されて良かったと思われる事等についてお教え下さい。

 当組合の小那覇副理事に誘われて加入させて頂きました。いざ参加してみると以前お取引きさせて頂いていた会社も何社かおり、また年齢的にも同世代が多くとても居心地がいいというか、和気あいあいでとてもやり易い雰囲気で活動に参加させて頂いています。
組合での共同受注等は実現していませんが、各社の案件ごとに都度協力関係も築けており、現状大変助かっています。
 またゴルフを通しての交流も盛んでチームワークも良くとても楽しませて貰っています。

最後に御社についてそして、御社のPRを思いっきりお願いします。

 当社は、エンドユーザ様の開発を通して開発したアプリ、例えばレンタカー、ホテルシステム等をパッケージ化する事を検討はしていますが、今の所宣伝するような自社製品を持ち合わせていません。
あえて言えば、過去の二度の景気悪化に伴う経営不振でも雇用調整しなかった事、景気が悪くても毎年新卒社員を採用している事が少し自慢できるところ(笑)
新卒を採用し稼げる技術者に育てる事は、企業の存在意義である地域貢献の一つだと考えているからです。
その為には、人材育成は欠く事の出来ない大事なポイントとなります。
当社では、研修・セミナー等への投資と並行し、それを啓蒙する手段として国家資格、有用なベンダー資格等を洗出し、体系化して技術手当、報奨金、受験料を支給しています。
さらに社員には半期ごとに良かろうと悪かろうと経営状況を報告しています。お陰で以前より社員との信頼関係は増してきています。経営陣を含めたチームワークの良さが当社の特色であり、一番の強みだと考えています。
昨年頃から当地の状況は、中国、韓国の反日の影響なのか、アベノミックスの効果なのか、とても有り難いことに案件の引き合いが増えています。
当社にも関西圏から2件、関東圏から2件ほど新たな打診が届いていますが、当社だけでは対応できない為、できれば組合のパワーを集め今後に繋がりそうな案件をより太いものに育てていきたい!
そして今後も引続き組合の皆さんと力を合わせ、今訪れているチャンスも含め良い結果に繋げ、組合に微力ながら貢献していきたいと思います。