コンテナ型データセンターがもたらす可能性

投稿者:nakajima 投稿日時:木, 2013-07-18 19:01

先月、日台ソフトウェアビジネス交流会の際に見た、台湾・新竹の工業技術研究院のコンテナ型データセンターの印象は強烈だった。大きな駐車場の片隅に、ガソリンの給油スタンドのような施設があった。簡易の屋根の下には大きな輸送用のコンテナが5基、置いてある。このコンテナの中は中央の通路の両側にサーバーを収容したラックがそれぞれ5台ずつ、計10台が並んでいる。1台のラックには50枚のサーバーが収納できるはずなので、5基のコンテナで2500枚のサーバーを動かせる勘定か。
   コンテナ型の特色は外気に触れさせて、それでサーバーから出る熱を冷ますことだ。とはいえ、亜熱帯の台湾である。この日も外気温は35度近い熱さである。外気が利用できるのか。担当員の説明によると、サーバーは40度を超えても大丈夫なように改良が進んでいる上に、かなり強い風が吹くので、熱を飛ばしてくれる。それでも間に合わない時にはエアコンを備えているので、コンテナ内部に吹き込むのだそうだ。
   今までの常識では、コンテナ型のデータセンターは、外気温の低い寒冷地に適していると思われてきた。しかし、台湾の高温地帯でも十分に稼働している。頑丈な構築物が不要で建設費は安く、冷却のための電力も少なくて済む。(ただ、薄い鉄板では断熱性に乏しく、断熱の工夫で意外にコストがかかるとの指摘もある)。
  すでに米国では多くのコンテナ型データセンターの稼働が報告されているが、日本では島根県松江市にIIJのセンターが稼働しているのが有名なだけで、なかなか普及しそうもない。しかし、いろいろな工夫を加えて早く日本でもコンテナ型を利用したデータセンターの普及を期待したいものである。