会長ご挨拶

投稿者:jaspanet 投稿日時:月, 2014-01-06 14:03

情報通信技術の急速な進化と内容の変化。アジア諸国の技術力や経済力の進展。マイナンバー制度や消費税のアップ。東京オリンピックの開催決定―情報産業界を取り巻く環境の変化には驚かされるばかりです。私たちは中小ソフト会社の経営力を強めるための手段として全国ソフトウェア協同組合連合会(略称JASPA)の活用を薦めています。

JASPAは全国各地で活躍するソフトウェア会社で構成する全国組織です。北は北海道から南は沖縄まで、各地の中小ソフト会社で組織する単位協同組合が結集して全国連合会を作っている形ですが、実態は加盟団体は、北海道、東北、南関東、静岡、大阪、広島、九州、沖縄というところで、まだ全国を網羅しているとはいえず、現在、さらに多くの地域の協同組合に参加を呼びかけているところです。「数は力」です。数が多ければ組合としてできる魅力的な事業も増えるし、経済産業省をはじめとした指導官庁への要望の声も強くなります。

実際、このところの連合会活動は質的に大きな飛躍を遂げつつあります。

新しく始めた事業で特筆すべきなのは「JASPA-NET」と呼ぶ会員サービスです。メンバーの企業が一般に提供しているVPNサービスを連合会傘下のメンバーに割安な協同組合料金で提供してくれることになりました。VPNは高度なセキュリティ対策を講じたネットワークで、インターネットを安全に使用するためにたいへん有効な手段となります。協同組合の共同購入のメリットを生かして割安で利用できる仕組みが確立しました。

マイナンバー法施行を2016年に控えて一段と重要性が増す「個人情報保護」の面でもJASPAは活動を強めています。大手の取引先企業からは「個人情報保護体制」を整備し、これまでは唯一の認証マークである「Pマーク」の取得を要請されて来ましたが、コストも労力も中小ソフト会社の能力の限界を超えるものでした。そこでJASPAも推進団体の一つになって日本個人情報管理協会を設立し、中小企業にも適した新しい認証マーク「JAPiCO(ジャピコ)マーク」を創設しました。同協会は経済産業省、厚生労働省から認証団体としての認定を受けています。

すでに、各地のソフトウェア会社が技術情報の交換や仕事の相互マッチング、合同研修、毎月の懇親会、年2回の全国規模の交流会、アジア各国への視察、外国団体との交流会などの事業を推進しています。また、生命保険やがん保険に相当する共済事業でも会員企業は大きなメリットを享受して来ましたが、JASPA-NETやJAPiCOマークの創設は全国規模の組織力を発揮できるJASPAの意義を実感させるものでした。さらに多くの企業が各地の組合に加入すること、各地の協同組合が連合会に加盟してくることによって、魅力ある事業の増強が期待できると思っています。

個別の中小企業は、事業展開の規模やスピードにおいて単独で活動するには限界があります。事業展開のスピードを加速し、事業基盤を固めるために、メンバー相互の力を高められる組合組織を使う―これが変化の激しい時代に取るべき大きな選択肢だと思います。