北海道ソフトウェア事業協同組合 SOC株式会社顧問 下舘繁良様

北海道のIT産業の現状と課題について教えてください

北海道のIT産業は、札幌を中心に産業集積が進み、4000億円の売上と20,000人の雇用規模を持つ基幹産業に成長し、今後の成長が期待される産業となっていますが、その実態は、約50%が首都圏大手ベンダーからの3次・4次受けの受託開発で下請け企業体質が強く、また資本金5000万円以下の小規模事業者が70%を占める脆弱な経営体質が課題と言われています。これら課題克服を図り更なる発展を遂げるためニアショア開発事業を推進しています。

北海道のIT企業が進めるニアショア開発事業について教えてください

首都圏大手ベンダーやユーザ企業のニーズを見据え、小規模事業者が連携し経営資源の共有化を図り、アライアンス構築を検討し、その成果を共同出展や商談会で情報発信し、新規取引先開拓、大規模開発案件受注実現を図ることとしています。
参加企業は13社でスタートしていますが、札幌商工会議所、北海道ソフトウエア事業協同組合も協力者として参加しています。なお、当面の事務局は札幌商工会議所が担うこととなっています。

北海道ソフトウエア事業協同組合との関連について教えてください

北海道ソフトウエア事業協同組合はソフトウエアの共同開発事業の実績もあり、参加企業13社と重複している企業もあることから、将来的には組織の合併も検討材料の一つと思っています。

北海道経済産業局の政策支援を受けると聞いていますが

北海道のIT企業が、課題とする下請け企業体質から脱却を図り、新たな取引先開拓や大規模開発案件受注のためのアライアンスのあり方を勉強し、共同出展や商談会に積極的にアプローチする姿勢が評価されたものと考えています。
今年度の事業実施に当たっては、下請中小企業自立化支援対策補助金が採択され、かかる費用の2/3の補助金を受けることができるようになりました。

期待される成果は

この事業実施により、硬直化した営業ネットワークからの脱却が図られ、新たな受注先開拓が期待されます。また、アライアンスのあり方等の戦略・戦術を継続してブラッシュアップすることにより、経営意識の向上や企画提案力のノウハウが蓄積され、足腰の強い経営基盤が確立されるものと思われます。