会長ご挨拶

投稿者:jaspanet 投稿日時:木, 2015-01-08 17:02

日本の経済状況と同じく、情報産業を取り巻く環境も大きく揺れ動いています。私たちの全国ソフトウェア協同組合連合会(JASPA)は全国各地の中堅・中小のソフト会社が集結している事業協同組合の連合会で、大きく変容しつつある情報産業の環境の中で、各協同組合メンバーの企業が新しいビジネスのスタイルを開拓してゆくのをお手伝いし、新しい「情報企業」の形を生み出してゆきたいと思っています。
加盟組合はみな「事業協同組合」で、共同研修や共同福利厚生、共同受注、共同求人などのビジネスに直結する活動をするほか、情報産業の振興を担当する経済産業省や他の関連省庁、さらに、熱心に振興を考えてくれる政界などに、中堅・中小フト業界が直面する課題について報告し、打開する施策の要望を述べてきました。

ただ、近年、JASPA単独でこうした施策の提案をしてゆくことには限界を感じているのも確かです。情報業界には、目的・趣旨が異なるとはいえ、同様に業界の現状の課題を認識して打開策を考える団体、組織が多数、活動しています。今後は、できるだけ、こうした団体とも連携をとりながら、力を強めて活動してゆきたいと考えています。

情報産業は「需要の爆発」に直面しつつあります。16年のマイナンバー制の施行を控えて、行政関連のシステムの開発業務が膨らみます。2020年の東京五輪は、「高度情報国家、日本」が大きなアピールポイントです。こうした需要に応じるために、人材をどう育て、確保するか。生産性の極めて高い開発技法をどのように浸透させるか。
サイバーセキュリティも重要です。14年11月には「サイバーセキュリティ基本法」が成立しました。日本は行政や重要インフラの情報セキュリティ面で、国際的に大きく出遅れていました。外国からのサイバー攻撃には「丸裸」に等しい状況でした。政府は、この問題に国家として取り組む決意を固めました。もちろん、外国からの借り物のソフトでは国家の安全を守れるとは言えない。外国の優秀なセキュリティソフトを使いながらも、重要システムについては、国産のセキュリティソフトの開発が急務です。
JASPAでは、情報セキュリティや個人情報保護意識の向上、体制整備を促すために、日本個人情報管理協会(JAPiCO)の活動を全面的に支援してきています。また、JASPA加盟企業の中にはユニークなVPN(仮想私設網)サービスを提供する企業や標的型サイバー攻撃から情報を守る「秘密分散法」の技術を提供する企業など、日本企業のセキュリティをバックアップするメンバーもそろってきました。
2015年以降、激変する環境、次々出現する課題を、組合内外の力を結集して解決してゆきたいと思っています。