会長ご挨拶

投稿者:jaspanet 投稿日時:金, 2017-01-13 13:09

 情報産業は歴史的な転換点を迎えつつあります。インターネットの劇的な成長と強力な情報処理機能をもつスマートフォンなどの情報端末の進化によって、従来型のシステム開発産業が果たす役割が急速に後退してしまったからです。従来型の開発手法がまったくなくなるわけではないでしょうが、収益力のあるビジネスではなくなると予想されます。
サイバー攻撃も深刻化しています。社会の重要な基盤として欠かすことのできないものとなった情報システムをどのように守るか。新しい分野の課題解決の要求が強まるとともに、情報産業の市場が拡大しています。市場の興亡が勢いを増して来ました。
 全国ソフトウェア協同組合連合会(JASPA)は全国各地のソフトウェア企業が組織する協同組合の全国連合会組織です。協同組合はメンバーで情報を共有化、事業開拓を共にし、福利厚生サービスなどを共同で行います。個々の中小企業では力が発揮しにくいさまざまな活動を、メンバーが結束して規模を大きくし、効果的に実践して来ています。
特に、若手のメンバー経営者を中心に「経営支援委員会」「福利厚生委員会」などの専任委員会を設けて、低利の融資や保険あっせん制度の創設、災害地の支援活動など社会活動などを進めています。およそ30年前の創業時のメンバーは徐々に交代し、JASPAの活動の中心は30代から50代前半の経営者層に移りつつあります。
 現在、情報産業が直面する危機についても、監督官庁である経済産業省や総務省、厚生労働省などの諸機関と情報交換しながら、情報産業が活動する環境の改善に当たっています。「数は力」です。各地の協同組合がJASPAに参加するように呼び掛けて規模の拡大に努めています。
 また、これまで情報通信関連の分野では、200団体ほどが個々ばらばらに活動してきたので、大きな力を発揮できませんでした。そこでコンピューターソフトウェア協会などの有力団体と協力し、2016年7月に「日本IT団体連盟(IT連)」を結成しました。各団体に共通の課題である「人材育成」や「事業マッチング」、国際交流、産官連携での情報産業や情報社会の高度化施策造りなどを結束した力で取り組み始めています。JASPAもIT連の幹事団メンバーとして連盟活動を引っ張ってゆく決意でいます。
 各地の協同組合と協力しながら地域の行政機関との交流も進めています。青森県や沖縄県では、組合企業が自治体のバックアップで進める情報事業についてJASPAでも支援して来ました。中央でも、経済産業省が進める中小企業の高度情報化の事業についてその推進役を務めています。
 JASPAは大きな構造変化の時期を迎えた情報産業で、共に新しい飛躍を遂げるための様々な取り組みを始めてゆきます。一緒に活動するメンバーをさらに数多く迎えたいと願っています。