高齢者もがんばるぞ

投稿者:nakajima 投稿日時:日, 2018-03-04 16:28

 先日、情報セキュリティ分野の大御所である辻井重男東工大名誉教授(情報セキュリティ大学院初代学長)にお会いして、近く設立する「光輝会」への誘いを受けた。
 趣意書を拝見すると、先生の思いは言葉の枠からあふれ出していろいろな事柄に及んでいるが、簡潔に述べれば、高齢者の活躍の機会を増やして日本の社会を再び世界をリードするポジションに復活させたいということである。その例証を数多く挙げている。高齢者でも光り輝く組織をという意味の「光輝会」だが、「後期高齢者」でも元気を出すという語呂合わせで「こうき」を理解してもらいたいということである。辻井先生は1933年9月生まれの84歳である。新しい会を提案するほど元気である。
 「高齢研究者は、エネルギーは、若い時ほどではないとしても、自由な時間も多く、経験もあり、視野も広くなっています。概念構築能力は70代がピークと言う脳科学の説も出ています」。
 先生は自身の体験から「企業などの研究者・技術者の人生行路をMSMSの4段階」に分けられるという。つまり「M:学生時代= Moratorium 時代、20代前半まで」「S:現役の研究者・技術者時代=Specialist 時代 40代前半位まで」「M:管理職時代=Manager 時代 定年退職するまで」「S:定年後の自由な研究者時代=Generalized Specialist」である。
 その定年後がテーマである。「定年後、キョウヨウもキョウイク(今日用・今日行く所)もないという人が増えて」いる、と指摘する。「本人の為にも社会の為に不幸」と嘆く。「人、Motivationがなくなると生きる力が衰え勝ち」になる。研究者・技術者は「Manager 時代にも、細々とでも、専門的関心を深めておき、定年後に備えておいて」はどうか。
 具体的に何をするのかは、今後の議論になるが、すでにキックオフの会合は決まっている。
 3月23日午後1時20分から、東京・田町のTKP田町カンファレンスで行う。
 「高齢者の活動拡大に向けてのビジョン」と題したショートスピーチは、谷脇康彦総務省政策統括官、伊東寛経済産業省サイバーセキュリティ・情報化審議官、「アップルの82歳開発者」で有名になった若宮正子政府「人生100年時代構想会議」構成員と筆者(中島)も登壇することになっている。
 また、日本経済新聞の関口和一編集委員が司会を務めるパネル討論もある。
 人生100年時代への「光輝会」。筆者も議論を楽しみにしている。