天変地異の時代の柔軟な創造力

投稿者:nakajima 投稿日時:水, 2018-09-12 17:10

 台風に直撃された関西の皆さん、激しい地震に見舞われた北海道の皆さん、お見舞い申し上げます。大きな被害がなかったことをお祈りするのみです。仕事に、暮らしに、まだ、不自由が続くでしょうが、頑張ってください。
関西空港と千歳空港が別々の理由で一時使用不能になった。日本の北の玄関口と西の玄関口が同時に使用不能という異例の事態に見舞われて、忙しいJASPAのメンバーにとってはスケジュールに影響が出た方も多かったことと思う。
関西空港の浸水については、海上に空港を建設する際には、津波、高潮の不安が議論になったが、高度な土木技術によって克服できる、という期待のもとに計画が進行した。やはり、自然の力を乗り越えるには限界があったと言える。さらにタンカーの漂流や連絡橋に衝突して空港島との連絡道路や鉄道に障害が出るとは想定外だった。
リスク管理とは、「絶対に起こらないようにする」のではなく、「起きてしまった時に被害をどれだけ最小化するか」の方策を打つことなので、今回も「自然の力は恐ろしい」で終わることなく、どのように被害を縮小するか、いかに早く復旧させるか、を考える実践の場にしてもらいたい。
トランプ大統領が何と言おうと、現在起こりつつある気象災害は地球温暖化のツケが回ってきているのである。日本の場合はさらに地震という大災害が押し寄せてくる。
「想定外」のことばかりこれからは頻発するだろう。「普段からの備え」も必要だが、「備え以上のことが起きたらどうするか」への柔軟な対応が必要である。
頻発する災害からの経験を点検して「備え」を厚くするとともに、「想定以上」が起きた時の柔軟な発想力を養わなければならない。
しかし、この柔軟な発想力は何も災害の時に必要なだけではない。普段のビジネスの場面でも、創造力を発揮してイノベーションを起こす根源的な力である。災害時の対応策の発想力を養う訓練をしていると、ビジネス上にも必要な発想力が生まれてくるはずである。その創造力は企業の成長や維持にも必要なものである。
突き詰めてゆくと、災害に備える企業のリスク管理は、企業の成長力を維持するための柔軟な発想力を磨く、ということに行き着く。企業の存続発展のための社内の教育が、災害時の生き残りのためのリスク管理につながるのである。柔軟な発想力を磨く社員研修を強化させなければなるまい。