静岡県ソフトウェア事業協同組合 株式会社システムオリジン 代表取締役社長 海野知之様

会社を設立されたきっかけや現在に至るまでの苦労された点などをお教え下さい。

1981年頃、中小企業向けのシステムはオフコン+業務パッケージで、各社向けのカスタマイズはせず、既製品に合わせて使ってもらう時代でした。購入しても有効に使われていないコンピュータをずいぶんと見ました。
そんな頃、ホビー用と思われていたパソコンで漢字が使えてフロッピーディスクにデータ保存も出来る機種が発売されました。これで何が出来るだろう?とプログラミングの勉強を始めたところ・・・これだったら自分でもお客様が望むソフトが作れるのではないか!と 全くの素人が1982年に創業しました。
良いソフトを作れるようになるためには、「お客様よりも業務に詳しくなる」。その為には業種に特化すること。
そこで選んだのは、まず「タクシー業」でした。なぜか?「縁」です。
・素人目線で、誰でも操作出来るマニュアルを必要としないようなソフトを作ろう。
・パッケージではなく、お客様に合わせたオーダーシステムを提供するが、価格はパッケージ並みにする。
・導入後のメンテナンス費用がかかるって不満が多いよね…だったら一定額のサポート費用をもらって修正を無料でやろう。いずれ月額費用だけで経営が成り立つようにしよう。
・業種に特化したら、販売先は限定される…だったら、広いエリア(全国)を対象にしよう。
・エリアが広がったら、サポートが困るよ…だったら電話回線を活用して、遠隔サポートが出来る仕組みを作ろう。
・タクシーって休みがないよね…だったら24時間365日サポート出来る体制を作ろう。
・自分達で商品企画、開発、営業、サポート全てやろう。
・人材派遣やメーカーの下請けの仕事はなるべくやめよう。
これが創業当時に決めた事でした。約36年経過し、インフラや技術はずいぶん変化しましたが、基本スタンスは変わっていません。
お金もコネも顧客も無いところからのスタートでしたので、ずっと自転車操業でしたし、ほとんど役員報酬を出せない時期もありました。また、ブランド力が無いというのは弱いものだと感じました。静岡発、全国を!という思いでまず東京へと進出した時、最初は田舎者扱いで全く相手にされませんでした。上に掲げたことが評価されていくには時間がかかりましたね。

貴社の特徴やサービスについてお教え頂けますか?

タクシー業向けシステム
・業務・経営管理ソフト「タクコン」(運行管理、人事労務管理、車両管理、給与計算、未収管理、財務管理、事故管理など)
・配車管理ソフト「テレハイ」(GPSと通信で車両の位置・状態をリアルタイムに把握し、顧客注文に対してCTIと住宅地図を連携し、カーナビにお迎え先を送るなど迅速な配車が出来る、また需要予測と空車時の走行指示も出来る)
・タクシー注文用のスマホアプリ「ゆびタク」
それぞれオンプレ型とクラウド型の提供
1社1社、お客様の要望に合わせてカスタマイズ製品です。約1200社の納入先がありますが、一つとして同じ仕様はありません。

静岡県ソフトウェア事業協同組合に加入されたきっかけ、また、同組合に期待することなどを教えてください。

弊社の創立が1983年、組合の創立が1984年。会社設立時にお世話になった静岡県中小企業団体中央会さんからの紹介でした。組合の創立当時からの加入です。
期待するものは、「情報交換」です。同じ業種に関わる者同士として、情報や悩みを共有し解決のヒントをなればと。
弊社はちょっと特殊かもしれませんが…

最後に御社のPRを

タクシー業に特化し、全国約1200社のお客様に導入いただいています。
業界の側面支援としてポータルサイト(www.taxisite.com)を運営し、注文支援も行っています。またアメリカに持つ会社を通してインバウンド・アウトバウンドの手配も行います。
ある程度のシェアを持つと、お客様の期待も良いシステムを提供する事だけでなく、各地の情報提供やコンサルティングなどが求められてきます。
お客様の要望に応えることから、「オリジンが推奨するものを持って来い」への変化、システムを通してその業界を先導していくことにシフトしているように感じます。
「MaaS」…まさにこのど真ん中にいると思っています。AIによる自動運転の実現など、目まぐるしい変化が起ころうとしています。ラストワンマイルを実現できるタクシーという移動サービスを通して、その実現に一役買える会社でありたいと思っています。

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