首里城火災のお見舞いと御礼

投稿者:nakajima 投稿日時:金, 2019-11-08 22:34

JASPA会報の編集者としての立場を越えたことですが、10月31日未明の首里城火災については全国、あるいは海外からも温かいお見舞いをいただき、沖縄にゆかりある者として、大変感謝しております。ありがとうございます。それにしても痛恨のできごとでした。
原因はほぼ特定されてきているようですが、それを攻め立てても、焼失した建造物や貴重な芸術品、貴重な資料類が戻ってくるものでもないので、原因究明、責任の明確化は専門機関に任せておきたいと思います。
(今回はですます調になるのをご容赦ください)
今回の一連の動きの中で最も感心したのはやはり、たちまちにして再建、復興のためにと寄せられた寄付が「クラウドファンディング」というインターネット時代を象徴する方法で行われたことです。おびただしい数の人が社会基盤として利用するようになったインターネットが、有効に機能して、群衆(クラウド)のお金が集まるということに時代を感じます。
というのも、30年かかりで今年完成した首里城復興過程には、資金集めの苦労があったからです。沖縄を故郷にする筆者の親族や知人たちが首里城復興の運動を起こした当時、沖縄は今日ほど関心を持たれていなかったので、復興資金集めはもっぱら、沖縄関係者を頼ったものだったと記憶しています。
その後、関係者の観光地としての魅力づくりの努力が実って、全国各地から、海外から、観光客が訪れ、沖縄のどこに行っても観光客の姿が見られるようになりました。昨年度の観光関連の収入は7000億円と推計されています。140万人強の人口で割ると、県民1人当たりおよそ50万円の観光収入ということになります。
その観光の魅力の1つが復興なった華麗な首里城だったわけです。
再建工事が始まれば、しばらく閉園ということになるかもしれませんが、この期間、またデジタルが威力を発揮する機会があると思います。
これまで外観や内部を撮影した画像や映像を3次元映像に編集し、VR技術を使ってリアル感のあるエンターテイメントサービスを提供する、というのも1つでしょう。VR上の遊園地に仕立てて、仮想のジェットコースターを城郭内に巡らせ、高速で城内外を通過するなどというスリル満点の体感を味わえるようなものを作る。
これはただの妄想だが、この際、未来技術を取り込む実験場にすれば、少しでも観光資源の価値を減じずに、観光客の関心をつなげるのではないか。そうした努力を重ねることが、温かいお見舞いと励ましに報いる一助になるのではないでしょうか。